【チーム医療】とは?
…チーム医療とは、「医療に従事する多種多様な医療スタッフが、各々の高い専門性を前提に、目的と情報を共有し、業務を分担しつつも互いに連携・補完し合い、患者の状況に的確に対応した医療を提供すること」と一般的に理解されている。質が高く、安心・安全な医療を求める患者・家族の声が高まる一方で、医療の高度化・複雑化に伴う業務の増大により医療現場の疲弊が指摘されるなど、医療の在り方が根本的に問われる今日、「チーム医療」は、我が国の医療の在り方を変え得るキーワードとして注目を集めている。
引用:厚生労働省「チーム医療の推進について」
チーム医療にとって【データ共有】が重要である理由
【データ共有】は、チーム医療を支える“要”として極めて重要です。
近年、医療現場では多職種が協働し、患者一人ひとりに最適なケアを提供する
「チーム医療」が広く浸透してきています。医師、看護師、薬剤師、リハビリ専門職、
管理栄養士、医療ソーシャルワーカーなど、医療機関で働く多種多様な専門スタッフが
関わることで、ひとりひとりの患者の生活背景まで含めた包括的な支援が可能です。
しかし、そんなチーム医療を真に機能させるためには、“データ共有”が確実に行われていることが不可欠となります。
医療現場において、もっとも患者の近くで日々データ共有に直面していると言っても過言ではないのが、看護師です。
看護師が確認した患者データを電子カルテに記録し、バイタルや使用中の医療機器(輸液・シリンジポンプ、心電図モニタ、人工呼吸器、低圧持続吸引器など)の状況を共有することで、担当医をはじめとした多職種が同じ情報をもとに連携します。
回診やカンファレンスなどで情報やデータ共有が行われる場面もありますが、緊急時には看護師が得た情報を医師に直接伝え、現場で再確認することが必要となり、多くの時間と手間がかかるのが実情です。
もちろん、患者の状態を直接確認することは非常に重要です。
しかし、もし「ポンプの速度」などの稼働データを、遠隔からリアルタイムに確認できる環境があれば、業務効率と安全性の両立が可能になります。
EVISCloudで変わる現場の連携
弊社が提供するEVISCloudには、医療機器のデータ連携機能「MECross」が搭載されています。「MECross」には、ポンプの稼働状態をリアルタイムに表示する機能があり、
患者とポンプを紐づけて管理することで、モバイル端末から状態をリアルタイムで確認することができます。
医療機器データ連携機能「MECross」で共有できる情報・データの一例
◆看護師:
記録作業や輸液更新のタイミング把握
◆医師・薬剤師・栄養士:
投与量・輸液量の確認
◆臨床工学技士:
稼働状況の把握や点検スケジュールの最適化
このように看護師以外でも職種ごとに必要なデータが無駄なく共有され、情報をスムーズに得られることで、チーム全体の動きや連携がよりシームレス化されます。こうして「チーム医療」を実現するためのデータ共有が滞ることなく可能となります。
チーム医療を支えるプラットフォームへ
EVISCloudは、医療機器のデータ共有をより円滑にし、チーム医療を活性化させることができる機器連携ソリューションです。今後は、複数の医療機器の状態をリアルタイムでまとめて確認できる医療機器ダッシュボードなどの新機能も実装予定で、現場のさらなる効率化と安全性向上に貢献していきます。
EVISCloudは、チーム医療の新しいスタンダードをつくるプラットフォームとして進化し続けます。導入や製品詳細についてのお問い合わせはお気軽にご相談ください。オンライン商談も可能です。