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データ連携で実現!患者安全と医療安全

医療現場の“当たり前”をもっと安全に

医療の現場では、毎日多くの判断と作業が積み重なっています。ちょっとした記録ミスや見落としが、患者の安全に直結することも少なくありません。そんな現場で欠かせないのが、正確なデータの管理と、医療行為全体を支える仕組みです。

「患者安全」と「医療安全」の違い

「患者安全(Patient Safety)」とは、医療を受ける人が治療や処置によって危害を受けないようにすること、そしてそのための取り組みを指します。手術部位を間違えないための確認、薬の誤投与防止、診断や治療のミス削減など、患者に直接関わる安全確保が中心です。

一方、「医療安全(Medical Safety)」は、この患者安全を含め、医療提供全体の安全性を高めるための包括的な概念です。医療過誤や事故を未然に防ぐ体制づくり、発生時の迅速な報告・調査、スタッフの教育や能力確保、医療機器や施設環境の整備など、組織全体の仕組みや環境面にまで及びます。

つまり、患者安全は医療安全の一部であり、医療安全という大きな枠組みの中で、患者一人ひとりを守るための直接的な取り組みと言えます。どちらか一方では成り立たず、両方が連動することで初めて安全な医療が実現します。

「正確なデータ」が安全を守る

その数値、本当に正しく記録されていますか?

 

•夜間、暗い環境で体温計の数値を見間違えていないか
•記録前に別の用事で呼ばれ、手のメモが消えてしまっていないか
•何台も並んだシリンジポンプの流量や残量を、漏れなく記録できているか

 

患者のバイタルデータや医療機器の数値は、病状や治療方針の判断に直結します。
しかし、人の手で行う記録は、どうしてもミスや記憶違いが発生しやすく、「正確さ」に不安が残ることがあります。

自動取り込みで叶える「正確性」と「効率化」

近年では、多くのバイタル機器がデータの自動取り込みに対応しています。たとえば、NFC(Near Field Communication)対応機器であれば、リーダーにかざすだけで数値を瞬時に読み取ることができます。NFCはICカードや交通系カードにも使われる、短距離の無線通信技術で、ケーブル接続や複雑な操作が不要なため、現場での素早い記録に向いています。
さらに、Wi-Fi対応のスマートポンプであれば、計測結果をそのまま送信することも可能です。自動でデータを取り込むことで、入力の手間や記録ミスを防ぎ、常に正確な情報をシステムに反映させることができます。それは、医師や看護師の判断ミスを防ぐだけでなく、現場の作業負担を減らし、治療の流れをスムーズにする効果もあります。

弊社が提供する「EVISCloud」には、バイタル機器からのデータ自動取り込み機能 VitalCross と、医療機器のデータ連携機能 MECross が備わっています。これらを活用することで、現場の作業負担を減らしつつ、正確なデータに基づいた判断が可能になり、患者にとって安心な医療環境の実現につながります。また、医療全体の仕組みや安全管理のサポートにも役立つため、現場での効率化とともに、患者安全と医療安全の両方を意識した医療の提供を後押しします。
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