EWSRRS業務効率看護DX

【医療現場におけるRRSとEWSとは】

RRSとは?

Rapid Response Systemの略。院内迅速対応システムと訳される。心停止など入院患者の重篤な事象を軽減することを⽬的とし、急激な病態変化を覚知し対応するために迅速にチームが治療介入する院内対応システムのことです。

 

 

EWSとは?

Early Warning Scoreの略。早期警告スコアと訳される。(または、英国で開発されたNational Early Warning Score「NEWS」と呼ばれる)とは医療機関において、患者の重症度を迅速に判断するために用いられている点数のことです。RRSが起動されるための基準となるスコア。一般病棟にて日常的に看護師が観察している呼吸数、酸素飽和度、酸素投与の有無、体温、血圧、心拍数、意識状態の以上7 項目の経過を観察し、その結果を点数化することで、患者の急変を予測・検知する指標として2012年に英国で開発されました。精度の高い手動アラートとして幅広く使用されてきました。

このEWSシステムにより、有害事象が発生する何時間も前に、患者の病状悪化のわずかな兆候から症状悪化を検知することが可能となりました。

EWSの経緯

1990年代後半に院内における急変や心停止の前に、バイタルサインの異常が増加する傾向があることが研究で明らかになり、2012年に開発されました。

開発されたEWSは上記7項目のバイタルサインなどを⼿動で⼊⼒する手動アラートスコアですが、スコアの⾃動化や電⼦カルテとの連動により、2014年にはリアルタイムに急変を検知するスコアも発表されました。

【自動アラートの一例】

・「MEWS」(Modified Early Warning Score:改良早期警告スコア)

・「eCART」(electronic Cardiac Arrest Risk Triage:電子心停止リスクトリアージスコア。米国で開発)

ほかにも、特定の患者向けの多様なスコアも開発されています。

・「PEWS」(Pediatric Early Warning Score:小児患者用のスコア)

・「MEOWS」(Modified Early Obstetric Warning Score:妊産婦用のスコア)

2016年以降はAIを使用したスコアも開発されています。

 

 

英国における「NEWS」の経緯

2012年に開発されNational Early Warning Score=「NEWS」は英国以外でも採用されています。また、2017年にはNEWSの第2版も導入されました。改訂版は、敗血症の特定、基礎疾患に肺疾患を有する人への酸素供給量の目標、せん妄の発症に最適化されました。 2020年3月には追加実施のガイダンスが出されました。多くの病院では、ほかのスコアを用いるなどしていてスコアの統一化がされていませんが、患者安全のためには、すべての医療機関が診断時に同スコアと臨床判断を用いるべきと提案されています。

EVISCloud®で支援できるEWS

医療現場のあらゆるシステムに特化するイードクトルが手がけるEVISCloud®は、院内のあらゆる医療機器データに連携、活用が実現します。

EWSにおいては、看護業務のバイタルラウンドで取得したものだけでなく、生体情報モニタより取得したバイタルサインを使いスコア判定を行うため、急変予兆の可能性がある患者をモニタリング可能となっています。単純にデータを表示させるのではなく、集めたデータを見やすく業務活用できる仕組みとなっています。

 

現在利用されているさまざまな医療機器メーカーやシステムなどをまたいで連携させることができ、バイタルデータやアラート連携、機器の状態確認を行えます。メーカーごとに必要な開発コストもEVISCloud®はワンストップ開発が可能です。メーカーフリーにて機器選定を行う事が出来るので、病院様にてどのような運用でご利用されるかご検討後、その内容に合わせたご提案をさせていただきます。医療専門製品を開発するイードクトルは、看護師や医療現場に耳を傾け、働き方改革の実現に向けたサポートを行います。導入についてのお問い合わせはお気軽にご相談ください。オンライン商談も可能です。

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